アンコールワットを訪ねて

2015.10.01

>アンコールワットを訪ねて

アンコールワットを訪ねて

先日、雨上がりの夜道を大滝詠一の幸せな結末を(かなり心を込めて)熱唱しながら散歩していたら、サンダルで蝸牛を踏みつけそうになってしまいました。蝸牛といっても日本で見られるような小さなものではなく、握り拳より大きなもので、台湾では雨上がりに路上で散見します。中正記念堂近辺なんかは多めですね。もし踏んでいたらあっちも溜まったものではないでしょうが、こちらも同じです。ロスロスの関係を避けることができてよかったです。

アンコールワットを訪ねて

文章が長めになるかもしれませんので、BGMを用意しました。アンコールワットは天空の城ラピュタの舞台でもあるのです。

先月下旬、タイ・カンボジア・ベトナムの3カ国へ一週間ほど旅行に行ってきました。タイとベトナムへは用事も兼ねて、メインはカンボジアのアンコールワット・・・というのは全て後付けの理由で、実はバンコクに着いてから全てサイコロで東西南北の行先を決める放浪の旅をしてみたのです。結果、バンコクから東へ東へと向かう旅になりました。

Angkor-Wat-from-the-air

上空から。この遺跡を中心として、約2,000以上もの遺跡が周辺数百平方キロに渡り点在しています。

これまでカンボジアを訪れたことがなく、ずっと憧れていました。カンボジアの街や遺産も勿論ですが、クメール系の人種に大変興味があったのです。カンボジア・ベトナムの近辺(クメール族はカンボジア、キン族はベトナム)出身の方で時折非常に頭がいい方がいらっしゃるので、不思議に思っていました。本丸々暗記したり(ややサヴァン気味に)、心理戦が巧みだったり、若い人で頭がキレキレの人がちらほらいるのです。自分の中では民族のルーツを探る旅という位置付けの旅です。実際に数多く接してみることで雰囲気や考え方の一端でも掴めれば御の字です。

Bhuddha_Sutra_in_Thai-Khmer_Font

クメール文字を勉強しよう

そんなこんなでアンコールワットの街ともいうべき、シェムリアップ(Siem Reap)へ到着しました。カンボジア南東の首都・プノンペンを東京とすれば、北西のシェムリアップはいわば大阪的な立ち位置の街になります。ほとんどの日本人は各々宿で落ち着いてからアンコールワットへ向かいますが、私はまず図書館へ向かいました。ビルこそないですが、小さな図書館くらいはちゃんとあるのです。

今回の旅は民族を知る旅。頭の中では世界ふしぎ発見のテーマが流れています。クメール族を知るにはまず思考から。思考とは言語そのもの。まずは文字から学ぶのです。アンコールワットはその後で十分なのです。実際は文字も覚えきれるわけないのですが、忘れること前提で、雰囲気だけ掴めればグーなのです。街の看板より多くの文字に接することが出来るのがいいのと、図書館にいる人って本当に庶民なので、なかなかの素な感じがよいのです。ちなみに私は海外旅行に行くと大体まず図書館に入ります。

クメール文字、面白いですね。字体によってはアラビア語のような雰囲気があって、壮大な歴史のロマンを感じます。10年以内に勉強で手を付けてみたいところです。完全に忘れてしまいましたが、記憶の彼方に0.1mmほどの知識のコーティングくらいはできたような気がします。

ARVN_in_Cambodia(1)

参考:カンボジアの負の歴史について

ポルポト派(クメール・ルージュ)による大虐殺の歴史を社会の教科書で覚えている方も多いと思います。200万人もの犠牲者を出し、その虐殺のほぼ全てが直接人の手によって(それも政府によって徴兵された14歳以下の少年兵によって)行われる。それが1980年代のことなのです。メガネをかけているだけで、本があるだけで、密告されて知識人とみなされ反乱因子として殺されてしまう。100年、200年前の話ではなく、たった30年前、つい最近の話なのです。

国全体で知識人を失ってしまったカンボジアは、20年近くにもわたる内戦終了後も、周辺各国と比べ近代化へ致命的な遅れをとることになります。観光以外の産業が乏しく、国全体が貧困に苦しんでいます。カンボジア内戦を題材とした映画『キリング・フィールド』なども是非見てみてください。

131208161406-cambodia-skull-map-horizontal-large-gallery(1)

カンボジア人の国民性

カンボジアの国民性は意外でした。国民性、とひとまとめにはできませんしそこまでの交流もしていないのですが、タイともベトナムとも違ってひたすらに素朴なのです。うまく言えませんが、狡猾さがなく、どちらかといえばちょっとお馬鹿さん。個人的には好印象でした。東南アジア各国の国民性に関しては、こちらに上手く表現されているものがあったので、引用させていただきます。ラオスと近いのかもしれません。そういえば道中知り合った東北大の男の子は初の海外がラオスのルアンパバーンだったそうで。し、渋いチョイス・・・

―インドシナの農業。
タイ人が田植えをする。
カンボジア人は稲が育つのを見てる。
ラオス人は稲が伸びる音を聞いてる。
ベトナム人は実った稲を盗みに来て、タイ人が掘った落とし穴に落ちる。

―インドシナのボッタクリについて。
タイ人は5倍にふっかけ、3倍で手を打つ。
カンボジア人20倍にふっかけ、仕入れ値の半分まで値引きする。
ラオス人はタイ人店主の言い値を伝えるだけ。
ベトナム人は半額ともちかけ、贋物をつかませる。

本題のアンコールワット

話が逸れに逸れましたが、本題のアンコール・ワットは言葉にできないほどの奥深さでした。正確にはアンコールワット(Angkor Wat)を囲むアンコール・トム(Angkor Thom)遺跡群なのですが、今まで観てきた世界遺産の中でも突出して一位のビックリ度。壮大すぎました。まさかのリピーターになるかもしれません。考古学者への道を考えるほどでした。知識ほぼ0で行ったので、帰ってからアンコールワット関連の昔の映像を一気に観て、一時的に博士のようになっています(すぐに忘れるのですが・・)。

800px-Map_of_Angkor_Archaeological_Park.svg

探究心からついつい長居しすぎてしまい、気づけば森のなかで(アンコールトム群はほぼ森なのです)日が暮れかけてきました。街頭なんてほぼないですし、その後帰り道を間違えてしまい、森の中で本当の闇(!)に包まれそうで怖かったですが、なんとかシティーへ戻ってこれました。悪路の中を自転車で40kmは漕いだと思います。是非みなさんも行ってみてください。

2017-02-21T15:45:22+00:00 2015.10.01|

About the Author:

弊社は台湾を拠点として、中国(北京、上海、広州、深セン)、香港、韓国などアジア各国のWEB関連会社と幅広いネットワークを形成するWeb制作会社です。高度なWEB技術と翻訳力をベースにWordPressなどのCMSを中心としたHP(ホームページ)作成やSEO、リスティング広告などWEB関連業務を幅広く請け負っています。