ウェブサイトをSSL化することにより、表示が遅くなると感じることがあります。HTTPS通信の原理から考えれば、公開鍵・秘密鍵の暗号化・復号化などでHTTPと比べ手間のかかる通信手段のため、当然といえば当然なのですが、実際にどの程度読み込み速度が低下するのかの、実験検証を行ってみました。
実験環境
サーバ環境
- Amazon Web Service
- EC2
- CentOS
- Kusanagi (WordPress)
- SSL (Let’s Encrypt)
アプリケーション環境
- プラグインのみ、全て削除した状態
- テーマはデフォルトのTwenty Nineteen
- コンテンツなど、その他全て初期状態
その他
- リダイレクトは行わず、httpでもhttpsでもどちらでもアクセス可能な状態
- 作成して間もない状態
実験結果
(1) Google PageSpeed Insightsによる分析
http
https
(2) DevToolsによる検証
下部の
- Finish
- DOMContentLoaded
- Load
の3つの値は更新する毎に変化しますが、いずれの場合でもhttpの方が早い結果となりました。
また、コンテンツのダウンロード速度の項目に関しては、同じファイルでもhttp通信とhttps通信で結果が異なり、https通信の方がダウンロードサイズが小さくなり、ダウンロード速度は増加する結果が得られました。